私はIT業界でインフラエンジニアとして働いており、テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)勤務になってから5年以上が経過します。テレワークにはメリット・デメリットがあり、会社(企業・経営者)側・社員(従業員)側でそれぞれ内容も異なります。
「テレワークは楽でしょ?」「テレワークが羨ましい!」「ずるい」と言われる理由はいくつかあり、事実出勤するよりも楽な部分は多くあります。しかし、楽なことばかりではありません。
辛いこともあります。が、メリットの方がはるかに大きいため「テレワークができない働き方には戻りたくない」というのが正直な感想です。
この記事では、テレワークについて社員側のメリットについて紹介しています。テレワークを導入している企業へ就職や転職を考えている人の参考になれば幸いです。
- テレワークで働く上でのメリットを以下のジャンル分けで紹介
- プライベート
- 仕事面
- 健康面
- 金銭面
プライベートでのメリット
出勤準備・通勤勤時間がなくなる
通勤する必要がないため、会社に出社する時の「出勤準備」「通勤時間」がなくなります。
Web会議で顔出しをするときは上半身の身だしなみを整える必要はありますが、そうでなければ一日中寝巻き姿や寝癖がついた状態で過ごしても誰も文句を言いません。また忘れ物をすることもなくなります。
家から出る必要もないため通勤時間は「0」になり、自由時間が大幅に増えます。
気温や天気で一喜一憂しなくなり、夏は汗をかきながら、冬は寒さに震えながら出社することは皆無です。
仮に通勤時間がドアツードアで30分の場合、往復で60分。1ヶ月あたり出勤回数が20日だとすると1,200分。
単純計算だと年間で14,400分になり、時間単位だと240時間になります。これだけの事時間があれば、趣味や副業、資格試験対策などに時間を充てることができます。
趣味や勉強など自分のために使える時間が増える
通勤準備や通勤時間がなくなることで使える時間が大きく増えます。フル出社で働いていた頃よりも時間に余裕ができるため、例えば以下のようなことに時間を使うことができます。
- 家事(掃除を習慣化することも可能)
- 趣味
- 通院(フレックス制度有りの場合)
- 資格勉強・キャリアップの勉強
- 転職活動
- 副業
趣味でストレス解消や、勉強や習い事でスキルアップ、副業を始めることもできます。これだけの選択肢を選べるようになるのはテレワークならでは。
自己啓発だけでなく、寝る時間を増やしたり娯楽の時間にあてることもできます。
家族と過ごす時間が増える
自分のために使える時間が増えるように、家族と過ごす時間を増やすこともできます。テレワーク(特にスーパーフレックスを採用している企業)であれば9時〜18時が仕事の時間と決まっていない企業が多く、フレックス制度を活用することができます。
仕事の開始時間や終了時間を柔軟に変えることができ、子どもの送り迎えや育児、親の介護など、仕事への影響を抑えながら行えます。
始業・終業時刻を自分で調整して決めることができる制度です。「決める」といっても毎日同じ時刻に固定するわけではなく、日によって変更することができます。働き方を自分でコントロールすることができるため、効率的に働くことができます。
仕事面でのメリット
自分の好みの環境で働ける
オフィス環境では固定席・フリーアドレスそれぞれありますが、基本的に自分好みにデスク環境を大きくカスタマイズすることができません。
打ち合わせをする場合は自席でイヤホンをつけながらか、会議室など専用スペースに移動する必要があります。
テレワークであれば自分の好きなデスク環境にカスタマイズできるため、自分が好む最適な環境で仕事をすることができます。
スタンディング姿勢やデュアルモニタ・トリプルモニタの設備などはコストがかかるため会社側では用意しにくいですが、自宅であれば好きなようにできます。(自腹になるため出費はかさみます。)
集中して仕事ができる
周囲の人の会話や電話の声がなくなるため、自分の仕事に集中することができます。集中している状態で他の人に声をかけられることもありません。
また、静かな環境が苦手な場合はBGMをかけながら仕事ができるのもテレワークのメリットです。
カフェで流れているようなボーカルなしの音楽を聴きながらの仕事はリラックス効果があるため作業効率もあがります。
健康面でのメリット
規則正しい生活ができる
朝は時間に余裕があり、夜は残業で家に帰れないということもないため規則正しい食事・睡眠をとれるようになります。
19時まで仕事、そこから夕食を食べ、また20時から仕事と言った働き方もできます。
残業続きで夜中に帰ってから夕食を食べるといった不規則な生活は肥満や生活習慣病の原因にもつながります。規則正しい生活は健康を維持する上で不可欠です。
ストレスが減る
仕事自体がストレスと言われればそれまでですが、テレワークによって解放されるストレスがあるのも事実です。
- 満員電車
- 会社と自宅の往復
- 職場での過度な気配り
- 休憩しにくい環境
- オフィスの雑音
人間関係はテレワークでも出社体制でも大切なため、人間関係から解放されるということは基本的にありません。特にテレワークだとこまめな連絡が必要になるケースも多く、電話やチャットのコミュニケーションは頻繁にあります。
感染症や風邪の感染リスクが減る
電車や職場、ランチなどに行かなくなるためめ、人との関わりが激減します。
このため必然的に感染症への感染リスクも低くなります。テレワークであれば加湿器の横で1日過ごすこともできるため、体調を崩すことや風邪の予防にもつながります。
金銭面でのメリット
昼食代を節約できる
外食と自炊を比較すると結構な金額が節約できます。
外食やコンビニでお昼を食べるとなると500円〜800円ほどかかりますが、自炊であれば100円〜300円ほどですませることができます。
作る手間さえ許容できれば料理にかかる光熱費を合わせても月に約10,000円以上も節約することができます。
交際費が減る
交際費=飲み会の機会がなくなります。
飲み会が好きな人は逆にストレスがたまるかもしれませんが、飲み会が苦手・頻繁に行くには出費が大きすぎると考えていた方には大きなメリットになります。
1回4,000円の飲み会でも毎週行けば30,000円近くにもなり、大きな出費の機会が一つなくなります。
服装にかけるお金が減る
テレワークであればスーツを着る機会が激減するため、スーツや靴、ベルトをいくつも用意する必要がなく、また買い換える機会も減ります。
客先へ出向いたとき用で1着あればスーツ類は足りるようになります。
自宅で過ごす服はテレビ会議で見えても違和感がないようなユニクロやGUのシャツやニットで十分です。
テレワークは楽すぎ?羨ましい?テレワークのメリット11選 まとめ
テレワークのメリットについて実体験を交えながら紹介してきました。
テレワークはメリットが多く楽そうで羨ましいという意見は多々周りから言われますが、少なくとも「楽なことばかり」ではありません」。
仕事には当然取り組まなければいけないため、周りの目がなくても自分で自主的に仕事を進められる「自主性」がないと仕事が溜まり続けるので、辛いと感じることになります。対面でのコミュニケーションも少なくなるため会話が減ることがストレスだと感じることも。
この記事ではメリットを中心に紹介してきましたが、テレワークが合わないという人ももちろんいます。コミュニケーションを取りずらい・光熱費が高くなる・長年続けると眼精疲労や肩こりが日常化するといったデメリットもあります。
とはいえ記事内で紹介したようにメリットの方が多いため、テレワークで時間をコントロールしながら仕事をしたいという方は転職する条件に含めてみてはいかがでしょうか。