テレワーク(リモートワーク・在宅ワーク)を快適に過ごせる環境で必須とも言えるのが「椅子(オフィスチェア)」になります。
椅子の価格は数千円の安価なものから数十万の高価なものまで幅広く発売されていますが、安価な椅子だと長時間座ることを想定して設計されていないため腰痛を起こしたり壊れやすいのが難点です。また、高価な椅子だと金額が20万以上となるため購入するには覚悟が必要になります。
エルゴヒューマン スマートであれば、金額・機能性のバランスが優れています。高級オフィスチェアの中では手を出しやすい価格ながら、フルメッシュの外観、ロッキンング機能・座面昇降・座面スライドと3つの調整ができます。
自宅で利用するオフィスチェアを探しているけど種類が多く選べない、そのような方の参考になれば幸いです。
Ergohuman(エルゴヒューマン)は台湾のメーカーであるComfort-Seating(コンォートシーティング)のブランドです。世界的にも人気で50カ国以上ので発売されており、ハーマンミラーのアーロンチェアやオカムラのコンテッサ セコンダと比較・検討されることが多いです。
日本での販売代理店は株式会社関家具で、購入する場合は日本オフィス家具協会(JOIFA)のガイドラインでの保障を受けることができます。
エルゴヒューマン スマートのスペック
製品名 | エルゴヒューマン スマート |
メッシュの種類 | エラストメリックメッシュ 3Dファブリックメッシュから選択 |
アームレスト | 利用あり/なしを選択 肩肘2.0kg(合計4.9kg) |
ヘッドレスト | なし |
サイズ | W660 × D660 × H1000~1135 / SH460~550mm |
重さ | 23.4kg |
仕様詳細 | 独立式ランバーサポート ハイブリットレバー リクライニングテンション調整 バックレスト高さ調整 座面昇降・座面奥行き調整 リクライニング機能 PUキャスター |
配送時 | 部品のため組み立てが必要 |
アームレストを含めると重さは27.4kgと重いため、利用する場所を想定して組み立てる必要があります。
高級オフィスチェアにある各種調整はひととり可能であるため、自分に合った高さや座面・バックレストの位置に調整することができます。
エルゴヒューマン スマート開封
配送時の箱です。小さい方はアームレストの箱になります。
開封して部品の確認をしていきます。クッション用の段ボールが中にいくつか入っています。
説明書を見ながら組み立てていきます。
部品数も少なく組み立て手順自体は簡単ですが、ネジをしめるときに結構力が必要になります。
エルゴヒューマン スマートのメリット・良いところ
- フルメッシュで蒸れない
- 座面・背面の幅が広い
- アームレストの有無を選べる
フルメッシュで蒸れない
通常の布やクッション性のある椅子だと、長時間座るとお尻や背中に接している部分が蒸れてしまいますが、フルメッシュ構造であれば通気性がよくなり蒸れにくくなります。
フルメッシュだと体に合わせて沈み込みやすくなりますが、弾力性(反発)によって疲れにくい座り心地になります。
- エラストメリックメッシュと3Dファブリックメッシュの違い
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エラストマー樹脂とポリエステル素材で構成されており、耐久性に変わりはありませんが、肌触りや弾力性に違いがあります。
Ergohuman公式
エラストリックメッシュは、弾力が有りお座りになると身体に合わせて沈み込みます。ザラザラとした肌触りで比較的滑りにくいメッシュ素材です。
3Dファブリックメッシュは、一般的によく見られるメッシュ素材です。メッシュの肌理が細かく、お座りになった時の感触はエラストメリックより硬く感じられると思います。サラサラとしてソフトな肌触りです。
尚、素材の特性上、3Dファブリックメッシュの方が毛羽立ちやすく、汚れが付着しやすいため、エラストメリックメッシュの方がメンテナンス性は高いと言えます。
座面・背面の幅が広い
左はイトーキ サリダチェアですが、画像からもエルゴヒューマン スマートの大きさがわかります。
エルゴヒューマン スマートの座面幅は500mm、背面の幅は最大510mmになり、大きめです。体格にもよりますが、男性の標準体型であればあぐらを組むことも可能です。
ゲーミングチェアのような包み込まれる感覚はありませんが、広めにつくられていることでメッシュ素材ならではのフィットする感覚で座ることができます。
アームレストの有無を選べる
アームレストは標準で付属していないため、アームレストを利用する・しないを選ぶことができます。
アームレストは邪魔だと感じる・机の高さが低く机下に収めることができないという場合は購入しないようにしましょう。
アームレストは高さ調整ができ、前後にスライドさせることもできます。
エルゴヒューマン スマートの注意点
- ヘッドレストは付属していない
- 座面が少し高い
- 背面の高さ・傾き調整に慣れが必要
ヘッドレストは付属していない
ヘッドレストは付属していなく、またエルゴヒューマン公式の後付けヘッドレストも発売されていません。
ヘッドレストがあるとWeb会議時に映り込んでしまうため個人的には不要なのですが、首を支えるためにどうしても必要という場合は他のモデルを検討も視野に入れましょう。
座面が少し高い
座面の最低位置は460mmになります。(最大は550mm)
今利用している机が低いと、足回り(太ももと机までの距離)が少し窮屈になります。利用している机の高さを事前に確認し、狭くなりすぎないか事前に確認しましょう。
山善 電動昇降デスクのような「昇降デスク」を利用している場合は問題ありません。
最低位置は460mmになるため、小柄な方は注意が必要です。Amazonのレビュー上では160cm未満の方はかかとが少し浮いてしまう可能性があるため、別途足置きを購入することも検討する必要があります。
背面の高さ・傾き調整に慣れが必要
レバーは右サイドに一つのみあります。
レバーを背面側に倒した後、前・または後ろに倒すと傾きを調整できます。好みの傾きになったらレバーを戻して固定、といった使い方になります。前面側に倒すと座面をスライドできます。
最初の2~3回は手こずりますが、すぐに慣れます。
背面の高さ調整です。座ったままでも座ってなくても高さは変えられますが、一番上まであげると高さがリセットされて一番低い一まで下がってしまうので少し扱いづらいです。
エルゴヒューマン スマート レビューまとめ
エルゴヒューマン スマートの組み立てからチェアの紹介を行いました。
フルメッシュのオフィスチェアを求めている方には最もコストパフォーマンスが良くおすすめできるのですが、注意ポイントもあるため以下の表にポイントをまとめてみました。
オフィスチェアを探している方、エルゴヒューマン スマートが気になっている方の参考になれば幸いです。